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これから2年間、オペラの勉強に励みます

ソプラノ歌手として精力的に活動されている高橋香緒里さん、今後、オペラでは日本で最も歴史と伝統のある藤原歌劇団の研究生として本格的に勉強するそうです。そんな高橋さんに、活動状況を伺いました。

はじめに自己紹介をお願いします

ソプラノ歌手の高橋香緒里です。平成27年3月に東京藝術大学の声楽科を卒業し、その後、フリーランスで活動してきました。昨年7月に、湘南ひらつか織り姫に選出され、私の地元である平塚市のPR活動も行ってきました。今年3月には、「Bene’S doll(ベネズドール)」という3人組のユニットを組んで、初めてのツアーも開催しました。4月からは、藤原歌劇団の研究生として、2年間オペラの勉強する予定です。

3月に初めてのツアーを開催したとのことですが…

はい、3月13日~26日まで、「Bene’S doll(ベネズドール)」注)のメンバー3人の地元(埼玉、千葉、神奈川)に東京を加えた4か所で公演をさせていただきました。おかげさまで、各公演とも満員御礼で、多くの皆様に楽しんでいただくことができたと思います。複数回来場いただく方にも、楽しんでいただけるように、楽曲を変えるだけでなく、毎回違ったゲストに参加していただき、千葉ならバイオリンの二重奏、埼玉はピアノの連弾、神奈川はオペラハイライトというように各メンバーの地元で特徴を活かしたプログラムも演奏させていただきました。通常、バイオリンとピアノと声楽で演奏するということは殆どないので、バイオリンの坊野さんがアレンジして作ったオリジナルの楽譜を使って演奏しました。Bene’S dollのメンバーは、それぞれ出身大学も違うのですが、たまたま大学1年生の時に友人から紹介された坊野さんを軸にして、ピアノの細貝さんも紹介され、昨年6月に初めて東京芸術劇場にあるベルオーブ東京というレストランでのライブをさせていただきました。その後、今回のツアー含め何度か公演させていただきましたが、私はオペラだし、彼らはポップスだったりと、お互いの進む道も違うので、これからはそれぞれ別々に活動していくことになりました。

 

注)Bene’S doll(ベネズドール)
ソプラノ 高橋香緒里、バイオリン 坊野称央己、ピアノ 細貝柊の3名からなるユニットです。ユニットの名前の由来は、私の高校時代に作ったバナナのキャラクターがベネネと言う名前で、大学時代のあだ名もベネネだったんですが、「ベネネの人形」より、Bene’S dollとなりました.

どうしてオペラを選ぶことにしたのですか?

大学時代は、授業でオペラ実習とかダンスとか演技とか学んだのですが、当時は全く興味を示すことはありませんでした。卒業してからオペラに興味が沸いたのですが、発声を細かく指導していただいたことで、それまで歌えなかったオペラのアリアが歌えるようになり、オペラって楽しいって思ったんです。その後、昨年8月にテレビ朝日の「サマステミュージカルコレクション」に出させていただいたのですが、その時にオペラを極めたいって真剣に思いました。当時の私は、いろんなことに挑戦し、モデルやったり、ミュージカルやったり、ポップスも歌ったり、そしてクラシックも歌えるというようなクラシカルクロスオーバーを目指したいと思ってました。なので、ミュージカルの経験もないし、演技もできなかったのに、挑戦してみたいと思ってこのお仕事を受けたのですが、私以外の出演メンバーの皆さんがミュージカルをしっかりやってこられた方で、クラシックも歌えて、ダンスも演技も発声も素晴らしかったんです。本当に肩身の狭い思いをして、必死に練習して少しは近づけたのですが、中途半端なことをやっていると実力があらわになってしまうと思い知らされました。そこで、私はクラシック音楽を基礎から固めてオペラでやっていこうと決意した感じです。周りの人にはミュージカルを勧めていただき、ミュージカルも凄く楽しいけど、自分はオペラのほうが向いてると思ったのです。

藤原歌劇団の研究生になるとのことですが…

先日説明会を受けてきたのですが、自分が大学4年間でいかに甘ったれてきたんだなというのを気づかされました。やることたくさんあるし、セリフ、演技、ダンス、イタリア語などを、いちから細かいところまで勉強しないといけないので、今はまだちゃんとできるかなって、不安でいっぱいです。でも、ここでオペラを勉強しないと、他のオペラにものれないので、これから2年間、実践とかしっかり頑張って、コンクールとかも受けてみたいと思います。今は精一杯やってみたいという思いが強いです。

湘南ひらつか織り姫の活動も積極的にされてきたそうですね

湘南ひらつか織り姫は、平塚に住んでいるので、小さい頃からの憧れでした。大学時代に応募しようかとも思ったのですが、織り姫は公務が多いので、いろいろな行事や試験と被ることも多く、学業を行いながら活動するのは難しいかなと一度は諦めたんです。大学を卒業した年に、自分の歌を活かして何か平塚市に貢献できたらいいなって思い、応募したら、選出されました。織り姫になったことがきっかけで歌のゲストや地元の企業のパーティにもたびたび出演させていただくなど、いろんな人と交流でき、自分の世界が広がりました。とても良い経験をさせていただいたと思っています。七夕祭りのオープンカーに乗ったパレードは特に想い出深いです。たくさんの人がいる中で、オープンカーに乗って手を振ってたのは、本当に楽しかったです。任期は残り3か月ですが、私は殆どの行事に参加させていただいたのでもう思い残すことはないですが、最後の七夕での交代式まで精一杯平塚市をPRしていきたいと思います。

最後に今後の活動について教えてください

藤原歌劇団の研究生になると、勉強で忙しくなってしまうので、これから2年間は、ライブ活動はあまりできなくなってしまうと思います。せっかくオペラを勉強するのですから、コンクールも受けてみたいし、イタリア留学もしてみたいです。現在、決まっているライブは、6月19日(日)に平塚の八幡山の洋館で行う「気楽にクラシック~歌・うた・歌~」と、日程は決まっていませんが12月に行うクリスマスコンサートだけです。どちらも平塚市での開催となりますが、ぜひ足を運んでいただければと思います。
注)4月中旬現在、6月19日の公演のチケットは残り20枚ほどとなっています。このインタビューを公開する時には、既に売り切れている可能性がありますが、ご了承ください。

 

高橋香緒里公式ウェブサイト

 

高橋香緒里Twitter

 

チケット等、お問い合わせは、こちらまで

高橋香緒里さんが湘南ひらつか織り姫に選出される前から、活動を追いかけさせていただいてました。その間、東京藝術大学を卒業され、湘南ひらつか織り姫にもなりました。高橋さんが最も想い出深いと語っていたオープンカーのパレード、オペラを極めたいと真剣に思ったというテレビ朝日の「サマステミュージカルコレクション」、最近では、Bene’S dollのツアーも見届けてきました。日を追うごとに素晴らしく成長しており、また、応援してくださるファンの方も増え、このまま、ソプラノ歌手として、大きくなっていくものと思っていたところ、2年間、オペラの勉強をするということを伺いました。歌を歌っている姿からは想像できないのですが、なかなかのスポーツウーマンで、バッティングセンターには、週に2~3回通うこともあるそうです。120kmのスピードならホームランも打つほどの実力の持ち主で、最近では、140kmにも挑戦しているのだそうです。その反面、絵を描くのが好きで、画像にもある通り、50種類ほどのオリジナルの果物のキャラクターも持っています。中でもバナナのキャラクターは、「ベネネ」と言って、これが高橋さんのあだ名でもあり、Bene’S dollの名前の由来になったことは、インタビューにあった通りです。今後2年間、高橋さんの歌声を聴くチャンスは少なくなると思いますが、引き続き、応援させていただこうと思っています。