· 

CAから女優へ、新たな夢への挑戦

こんにちは、藤原絵里です。岩手県盛岡市の出身です。女優を初めて4年になりますが、その前は航空会社でキャビンアテンダント(以下CA)や社長秘書をしていました。女優になって、この4年間、ずっと映像のお仕事をさせていただきましたが、いろんな役をやってみたいなと思って日々頑張ってます。初めていただいた役は、おばさんだったのですが、殺されて腐っていく死体でした。どんな役でも挑戦したいです。舞台は見るのは大好きなのですが、まだ経験がありません。いつかやってみたいなと思ってます。

以前航空会社でCAをされていたそうですが。

私は小学生の頃から、ずっとCAになりたいと思っていましたが、短大卒業した時には、どの航空会社にも採用されませんでした。それで、接客を学ぶために岩手県の温泉旅館の仲居さんになりました。当時は、仲居さんを続けながら、CAの面接を受けていたのですが、仲居さんのお仕事は土日にお休みが取れないので、なかなか面接にも行けず、やむなく医療事務の仕事に転職しました。CAになるには、医療のことにも詳しくないといけないと思ったからです。ここで、お薬のことを勉強しながら週末に、CAの面接に行くようになったのです。そして、23歳のときにやっと採用され、中東のカタールで生活するようになり、小学生の時から抱いていた夢を実現しました。この航空会社は、日本には飛んでいなかったので、カタールを起点に世界中に行くことができ本当に楽しかったです。私はファーストクラスを担当していたのですが、もともと英語が苦手だったので、しっかりと英語の勉強もしたいと思い、2年間、ロンドンでワーキングホリデーを行うことにしました。この期間、航空会社は旧職扱いで、いつでも戻れる状態でしたが、ワーキングホリデーを終わって、いろいろとやりたいことをやるなら今しかないと思い、航空会社には戻らず、東京に戻って、社長秘書に就職しました。
この当時、自分が女優になるなんて、全く思っていなかったのですが、あるとき、友達に誘われドラマのエキストラに参加したら、もうそれが楽しくて、何度か参加しているうちに、セリフをしゃべってみたいと思ったんがきっかけで女優になることにしました。最初は芸能事務所に入ったのですが、その後フリーになり、今に至っています。

キャビンアテンダント時代、いろんな国に行ったと思いますが。

そうですね、今までに44の国を訪問しました。中でも、私が一番好きな国はエジプトで、すっかりはまってしまって休みのたびに通っていました。なぜ、エジプトが好きかというと、エジプト人って真っ直ぐで一生懸命で、素朴で、だから自分も素直になれるんです。嬉しくて笑って、頭に来たら怒って、美しいものを見て感動して涙を流して。そういう当たり前のことが、普段、なかなか出来ないのですが、エジプトに行くと、初対面の人と、道のど真ん中で大声で喧嘩して、仲直りして、笑って、握手してお茶飲んで。そういうデトックスが出来るので大好きなんです!また、ピラミッドを見ていると、自分の悩みなんて、本当に小さく思えるんです!
今まで、タンザニアとか、バングラディシュとか、チュニジアとか、ナイジェリアとか…いろんな国に行きましたが、ハワイとかニューヨークとか行ったことがないんです。実は北海道や沖縄にも行ったことがないんですよ。でも、CAの経験を女優のお仕事に活かせられたらいいなって思ってます。旅の番組とか、アラビア語を使った番組とか…

女優としての活動としてどんなことをしてきましたか。

最初は事務所に入ったので、凄いいろんなことに挑戦させていただきました。もちろん演技の勉強もしましたが、殺陣、ダンス、声優さんのレッスンの他、バラエティ番組やラジオ番組にも出演しました。それでも演技をすることで、自分とは違う人になりたいなって思って、現在は女優のお仕事を中心に活動しています。たくさんの人に見ていただきたいなという思いがあるので、テレビドラマのお仕事をやってみたいなって思ってますが、フリーだとなかなか難しいので、今は映画のオーディションを受けながらそのチャンスを窺っています。

これまで出演した作品をいくつか教えてください。

罪人の嘘
wowowで放送されたドラマです。第一話で看護師をさせていただきました。本当の病院のERを借りての撮影でした。最初は、「はい!」しか台詞がなかったのですが、監督の意向で現場で増えていきました。ただ、脚本家さん、医療指導の方と3人で意見が割れ、大変でした。そうこうしている間に、本当に救急車が来てしまい、撮影は中断。話し合いを重ね、本番を迎えましたが、本物を作りあげるプロの仕事の難しさを知りました。
銭湯童貞風呂屋バイト・ケンちゃんの初体験物語
童貞の男の子が銭湯で働いていて、お客さんに一目ぼれをするお話です。コメディ映画ですが、私はその銭湯に通う近所のスナックのおばちゃん役で出演しています。
この作品の面白いところは、その男の子が、一目ぼれした奇麗なお姉さんのお尻かなあと思っていると、実は私が演じたおばちゃんのお尻でがっかりするというようなオチが随所に散り映えられています。私はそのオチ役をさせていただきました。この作品は、レンタルショップでも借りられるので、ご覧になっていただけると嬉しいです。
『都民共済スチールモデル』
写真のお仕事もさせていただきました。主婦役です。台詞なしで、表情だけで演じて、ずっと撮りつづけられるのは難しかったです。どの写真が使われるのか分からないので、ポストに都民共済さんのチラシが入っていて、自分を見つけたときは、ちょっと嬉しかったです。是非、探してみてください。

最後に、今後の予定などを教えてください。

今年の秋に公開される面白い作品に参加させていただいたので、紹介します。3分間の短い芸術作品で特にストーリーとかないのです。普通はストーリーを読むと映像が頭の中に浮かんで、その作品に関わりたいなって思うのですが、募集要項を見たときに、実は何が何だかわからなくて、初めて何の映像も浮かばなかった作品なんです。女性の監督なのですが、女性の脇は美しい、毛がないことが美しいというのがメインで、音と光と体を上手に使って表現するものでした。3分間なのでカットを割らずに撮ったのですが、何百回も繰り返し、繰り返し演技しました。どんな作品になったのか、とても楽しみです。
また、これも女性の監督の作品なのですが、山奥に女だけの村があるというもので、女性同士とか親子の愛情を描いた作品です。セクシー担当ということで、新しい自分を見せられる作品になるのではと思っています。公開時期はまだ決まっていないのですが、ある俳優さんの復帰作ということですので、楽しみにしていてください。
こんな私ですが、女優のお仕事は一生続けたいなと思っています。やはり、生活もあるので、多くの収入が得られる女優になりたいですが、たとえギャラが出なくても一緒に作品を作ってみたいと思っている人もいるので、今後もフリーで活動していこうかなって思っています。これまではお母さんとか、看護婦さんとか、学校の先生の役が多かったのですが、嫌な奴や意地悪な奴の役をやってみたいですね。
えりのブログ Twitter