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役者に旅に…、いろんな経験をして、今後の人生に活かしたい

上原愛香21歳、1995年3月25日生まれの牡羊座です。趣味は旅とカメラです。女優として、自主制作映画に出させていただいたり、スチール担当としてお手伝いしています。私の代表作品は、まだ公開されていませんが、主演をさせていただいた『課外授業』という自主製作作品です。また、バラエティチャンネルの『やったもん☆ガチ!!』にレギュラーとして出演させていただき、いろいろなことを体験させていただきました。これからも役者としての勉強をしながら、いろんなことに挑戦していきたいと思っています。

それでは、役者としての活動について教えてください。

はい、役者になろうとしたきっかけは、好きな芸能人に会ってみたいというミーハーな理由からでしたが、中学3年生の時に出演した劇でお芝居をする楽しさとか面白さを感じて役者をやってみたいなって思うようになりました。高校生の頃は、『名もなき制作団体』という団体の作品に定期的に出演させていただきました。どれも短編映画ですが、中でも蘭汰郎監督の『手をとってむすんで』は、主演を務めさせていただきました。耳の聞こえない主人公祥子と人とのふれあいを通して、一生懸命な人を馬鹿にするなというメッセージが込められています。こちらは、Youtubeに公開されているので、ぜひ見ていただければと思います。

その後は、自主制作作品を中心にお話をいただき出演させていただいてます。ひとつめは、おおたかまいこ監督の作品で、これは主演を務めさせていただきました。『課外授業』という短編映画です。今年の8月から9月にかけて撮影したもので、学生の頃にいじめられた主人公が、大人になってその復讐をするというストーリーです。私は普段は常に笑顔を心がけていますが、この作品では全く笑顔がありません。普段の生活で出さない感情をむき出しにして演じているところをぜひ見てほしいです。当面は海外の映画祭に出展して、その後、国内での上映用に作り直して公開する予定とのことです。

また、谷野淳監督の『ストロベリー・バナナ・シェイク’ス』という映画にも出演させていただきました。一人の女の子が絶望を味わって、そこでストリートライブをやっている一人の女の子に出会って人生を立て直していくというお話です。私はストリートライブ仲間の一人として出演したのですが、全く楽器経験がなかったのですが、1年間猛練習をして最終的に千葉県の駅前でストリートライブができるところまで頑張りました。数人でしたが、ちゃんとお客さんも集まってくれて聞いてくれました。あるミュージシャンに先生になっていただき、譜面の読み方から始め、各鍵盤の並びやペダルの踏み方とかも教わって、一日も欠かさず毎日練習しました。先生からは次までの宿題なども出され、それをクリアするために必死でした。なかなかできるようにならないので、もう泣きながら練習していました、辛かったです。撮影が終わって、キーボードの練習はやめてしまったので、今ではもう手が動かなくなってしまったと思います。

同じく谷野淳監督の『鷲尾大輔のついてない放課後』という短編映画にも出ています。こちらは、動画が公開されているので、ぜひ見てください。超能力を使える女子高生役で出演させていただきましたが、鷲尾大輔という主演の男の子よりも脇役で出た女子高生二人組の方がキャラが濃すぎて目立ってしまってます。私たち女子高生は超能力研究会というのを作って、毎日放課後に、コップに向かって「はあー」とか「やあー」とか」叫んで超能力の練習をしています。実際にコップが動いたかどうかは映画を見ていただいてのお楽しみです。私が出演した作品は、以上3本ですが、そのうち2本は、これから上映会などで公開になるものです。ぜひ足を運んでいただき、見ていただけると嬉しいです。

『やったもん☆ガチ!!』というバラエティ番組にレギュラーで出演していたそうですね。

はい、『やったもん☆ガチ!!』は、原林鶴さん、荒木祥吾さん、有坂卓訊さん、私の4人でスタートして、途中から、MCの東恵利奈さんも加わって5人でやっていました。この番組は、自分たちが、「これやったらおもしろいんじゃないか。」とか「こんな面白い遊びがあるので、みんなに伝えたい。」という感覚で制作したものです。ミーティングでは、みんなで企画を出し合い、どんなふうにしたら面白くなるか検討を重ね、自分たちの手で一つの番組を作っていったので、とてもよい経験ができたと思います。

全部で20回以上放送した中から、いくつか紹介しますと、まず、一つめは滝行です。これは、荒木祥吾さんの提案で企画したものです。他のみんなもやったことがなかったので、好奇心も強く、採用となりました。しかし、いざやってみるとあまりの厳しさに、みんな泣きそうになりながら修業しました。滝行の前に、お宮参りをやったんですが、お昼食べた後すぐに、走りながら、行って帰って唱えて、行って帰って唱えての繰り返しで、みんな吐きそうになるのを我慢して頑張りました。それは自分にとって地獄の修業でした。そして、いよいよ滝行なんですが、まだ寒い時期だったので、水が冷たく、息もできなくて死にそうになりながら耐えました。その結果、結構すっきりして、いい感じに悪いものを流すことができたかなって感じたので、最後は良かったんじゃないかなと思いました。 そして、バンジージャンプもやりました。これは泣きました。本当は頭から飛び込まないといけないのですが、私は恐怖に勝てずに、足から落ちました。バンジージャンプは飛んでしまえば鳥になったみたいで気持ちがいいんですが、それまでが死ぬんじゃないかっていう気持ちになって足がすくんじゃって怖かったです。一度経験したので、次はもうやりたくないです。

旅が趣味とのことですが、どんな旅をしているんですか。

18歳のときに、一人旅をする人を育成する企画に応募して9日間タイを旅行しました。これがなかなかワイルドな旅で、まるでテレビのバラエティ番組に出ているかのような感じでした。私はそれまで殆ど旅の経験もなく、ましてや初めての海外旅行だったのに、バンコクの空港に集合するところから始まりました。とりあえず航空券だけ自分で買ってバンコクまで行ったのですが、ホテルを予約していなかったので、入国審査でどこに泊まるんだと聞かれ、それが答えられず泣きそうになりました。このときは、親切な空港の係員にアドバイスいただき何とか入国できましたが、最初からハプニングでした。私たちのグループは全部で7人が参加したのですが、バンコクに深夜に着いたので、いきなり空港泊を経験しました。

その後は数名のグループに分かれ、これからすべき指示を聞いて、それをクリアーしていきました。タイ語はもちろん、英語も喋れないので、身振り手振りだけで自分の意思を伝え、すべてが苦労の連続でした。ゾウに乗りに行くために、トゥクトゥクという乗り物で行ったり、サメット島という島に行ったりしました。ここでもいくつかのハプニングがあり、なかなか思うようには行きませんでしたが、この苦労のおかげで、現地の人のやさしさにも触れ、本来の旅の楽しさを知ることができたと思います。このとき、タイに一緒に行った人たちが日本のあちこちにいるんですが、例えば関西にいる人に会いに行こうというので、ヒッチハイクで行ったり、わんこそばが食べたいというので希望者を募って岩手まで行ったりとかなり野生なことをしています。そうそう、ソウルまで1泊2日の弾丸ツアーなども企画しているんです。おいしい韓国料理を食べて、マッサージだけしてこようと思ってます。私はカメラも好きなので、旅の間は、カメラを片手に風景をバシバシ撮ります。1回の旅行で数千枚写真を撮ることもあるんですよ。

最後に今後の予定などを教えてください。

そうですね、来年は役者の仕事を1年間お休みして旅にでようと思っています。1月からは沖縄で半年間住もうかなって思っていて、さらに仲間がオーストラリアにワーキングホリデーをするので、そのままオーストラリアに遊びに行く予定です。また、知り合いの監督さんがアメリカに勉強するために行くそうなので、オーストラリアのあとはアメリカにも行くかもしれません。旅をすることで、いろいろな経験をし、それを今後の人生に生かしていければいいし、その後は、また役者に戻れたらいいなと思っているんです。
上原愛香Twitter