· 

この世界は人脈が大切、積極的に人脈を増やし、一人前の声優を目指します

フリーで活動している声優のあまねです。現在はワークショップなどで勉強しつつ、人との繋がりを大切にしながら、イベントのMCやマジックのアシスタントなどのお仕事をいただいています。書道の師範でもあり、今後、この特技を活かしたお仕事ができないか模索中です。将来は誰もが知っている国民的な人気アニメに声優として出てみたい、この夢に向かって精一杯活動していきます。

声優になろうとしたきっかけを教えてください

小さい頃、お母さんがアニメ好きで、一緒にテレビを見るのが日常でした。私自身、お母さんの影響で、声優への憧れはありましたが、簡単になれるものじゃないと決めつけてしまって、普通の女の子として、大学に進学し、就職するという道を歩むつもりでした。大学の卒業旅行でオーストラリアに行った時に、パロネラパークというところに行ったんです。そこは、パロネラさんという方が作ったお城で、『天空の城ラピュタ』の元にもなったと言われている場所です。パロネラさんは、小さい頃から自分のお城を持つのが夢で、自分の努力でそれを叶えてしまったという本当に凄い人でした。そのお話を聞いたとき、やっぱり私も夢を追いかけたい、夢を実現させたいっていう思いが込み上げてきました。とはいえ、この頃、既に就職が決まっていたので、まずは仕事に就き、半年くらい経って仕事が落ち着いたら、声優の専門学校で勉強を始めようと考えました。そして、思い通り、専門学校に入学し、1年後、オーデションを受けるために上京、そのまま養成所に入って、1年間みっちり勉強しました。残念ながら、事務所の所属審査にはパスできなかったのですが、私にとって、これが声優への道の第一歩となりました。

所属審査に落ちてしまって、この先どうしようと思ったんですか

そうですね、また、別の養成所に入ることも考えましたが、養成所は、結構お金もかかるし、払ったお金に見合った授業が受けられるとは限りません。なので、養成所に入るのは辞めて、いろいろなワークショップを受けながら、自らの営業活動も行なっていこうと決めたんです。最初は、集団演技のワークショップと個人レッスンによる朗読のワークショップに参加しました。最近になって、新たに、歌のレッスンにも参加するようになったので、今では、3つのワークショップで勉強しています。声優志望なのになぜ歌なのかと思われるかもしれません。今の時代、いろんな場面で、歌を必要とすることがあり、歌の重要性を認識していたんです。養成所を諦め、ワークショップで勉強しようとしたのは、正解でした。ワークショップでのレッスンというのが私にマッチしていたのか、養成所に通っていた頃より、お仕事もいただけるようになり、少しづつですが、充実した活動ができるようになりました。

どのような方法でお仕事に繋げているんですか

私の場合、殆どがお知り合いになった方との繋がりによって、お仕事をいただいています。昨年の夏ですが、あるレストランを経営されている方の誕生日パーティーにお誘いいただきました。この方は、毎年大規模な誕生日パーティーを開いていて、芸能関係の方も多数参加するとのことで、喜んで出席させていただいたんです。そのときに、パーティーの司会を務めていた島さんという方が黒澤明監督の甥にあたる方で、いろいろと芸能活動をされているとのことで、名刺交換をさせていただきました。

その時は、挨拶しかできなかったのですが、1か月くらい経ったある日、私から島さんにコンタクトを取らせていただきました。それで、再会した際に、ご自身が出演しているラジオ番組『あなたに届けたい島&Ritsukoのだんだんタイム!』というのがあるので、勉強のために見学にきませんかってお誘いを受け、もちろん見学させていただきました。この番組は、毎週放送されているものですが、その後も半年間くらい見学、そして、番組のお手伝いをさせていただきました。この間に、関係者の方だったり、ゲストさんだったり、いろんな方と繋がりを持たせていただきました。

ラジオ番組でお手伝いとかもされていたんですね

はい、この『あなたに届けたい島&Ritsukoのだんだんタイム!』という番組は、タイトルの通り、島さんと島根県出身の歌手でRitsukoさんという方がパーソナリティを努めており、島根トークだったり、ゲストコーナー、朗読劇などもありました。ゲストには一線で活躍されている声優さんもいらっしゃったことがあり、大変勉強になっています。ある日、島さんとRitsukoさんの図らいで朗読劇に出させていただける機会がありました。この番組では、主に新見南吉さんの童話の朗読をしているのですが、私が出演したのはタヌキと人間のお話で、私はタヌキ役でした。私にとって、もちろん初めての朗読劇出演です。タヌキって難しい役なんですよね、人間じゃないのでどう表現していいのか…、かなり緊張しましたが、終始、会話形式で展開されていくので、声優として貴重な経験になりました。実は、島さんはもうひとつ、タレントの林寛子さんとパーソナリティを努めているラジオ番組があって、こちらも見学をさせていただくようになり、今でも続けているんです。

もうひとつのラジオ番組からも新たな繋がりがあったそうですね

そうなんです、昨年の冬のことですが、ラジオ番組なのにドリームかずよしさんというマジシャンがゲストにいらしたことがあるんです。もちろん名刺交換させていただき、島さんのときと同様、何かお手伝いさせてくださいと私の方から連絡を取らせていただきました。すると、近いうちに宇都宮の動物園でマジックショーやるからお手伝いに来ませんかってお誘いを受けたんです。その後も、『おまじない担当』(アシスタント)として、ドリームさんがマジックをするときに、杖みたいなものを持って「ドリームパラダイス!」とか呪文を言っています(笑)たまにイリュージョンマジックをされることもあるんですが、剣を刺す箱のなかに入ったりしたこともあるんですよ。そうですね、ドリームさんとは、いろいろとご一緒させていただきました。居酒屋を回ったり、いろんなイベントに出たり…、ドリームさんのマジックって、一風変わっていて、凄く面白いんですよ。ぜひご覧になっていただけると嬉しいです。

ドリームかずよしさんを通じて新たな出会いもあったそうですね

はい、ドリームさんのマジックショーのときに、別のマジシャンの方がお客様として来られていて、その方の紹介でまた別のマジシャンの方の誕生日パーティーの受付をさせていただくことになったんです。そこで、安陪学さんと出会いました。安陪学さんは、シンガーですが、gakk倶楽部という定期イベントを主宰していて、私はそのイベントのお手伝いもさせていただいております。エンタメ女子で紹介されている伊藤綾乃(Lunaticberry)さんと出会ったのも安陪学さんを通じてでした。川崎競輪場でのライブのMCをさせていただいたり、埼玉のFMラジオにおじゃまさせていただいたりしています。直接安陪学さんではないですが、安陪学さんのライブのゲストとして来られていたキックボクシングの酒井秀信選手を通じて、ラウンドガールもさせていただきました。ラウンドガールは初体験でしたのでとても緊張しましたがとても楽しかったです。セーラー服を身にまとい、全部で10試合くらいを女子4人で交互に担当しました。あまり早くKOされてしまうと、私たちの出番が少なくなってしまうので、すべての選手を一生懸命応援させていただきました。

書道の師範だそうですが、最近はその特技を活かしたお仕事も増えているそうですね

私は小学校1年生から大学卒業まで書道をやっていて、15年で師範まで辿り着きました。就職して以降、書道を辞めておりましたが、芸能活動する上で、自分の特色になると思い、今では積極的に活用しています。ただ、覆面でやっているので、『あまね』名ではなく、別の名前で活動しています。申し訳ありませんが、ここでは概要のみお話させてください。今までに、大きなお仕事は2つほどさせていただきました。ひとつはあるゲーム会社のロゴを書かせていただき、CMとかにも流れました。また、麻雀とのコラボもさせていただいています。ある麻雀の先生の格言を私が書いて、それをTwitterで紹介させていただいております。他にも、海外向けに美容系会社とのコラボなども計画しています。外国人には、日本の漢字が人気なので、書道の特技は活かせるのではないかと思っています。

最後に今後の活動についてお話しください

私の目指すところはもちろん声優です。誰もが知っている国民的な人気アニメに声優として出てみたいのです。ずっと、憧れてきましたし、夢見てきました。今はフリーで活動していますが、将来的には声優事務所に入って活動したいと思っています。今はまだ種まきの時期、とにかく積極的に人脈を増やしていって、そこから何かを掴んでいきたいと思っています。声優志望の人ってもう溢れるほどいます。ただ声優になりたいと言っていても恐らくなれないでしょう。現在は覆面で活動していますが、私が持っている書道という特技を上手に活かしたい。やっぱり話題性があれば、使ってもらえる可能性は広がるので、書道は効果的だと思っています。字というのは、どこにでもあるものなので、需要はあると思っています。